水戸市における、生前対策を行い、「生前対策を検討し、相続時のトラブルを軽減させるための道筋を立てる」までを事例形式で3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。
1.水戸市にお住まいのT様が「自宅を売却しても住み続けることが可能なリースバックを選択した事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
所在地 | 水戸市千波町 | 種別 | 一戸建て |
---|---|---|---|
建物面積 | 145.92m² | 土地面積 | 422.25m² |
築年数 | 37年 | 査定価格 | 1,820万円 |
間取り | 6DK | その他 | ― |
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は東京都にお住まいの70代のT様です。
T様には2人のお子様がいらっしゃいます。
2人ともすでに家を出て遠方で暮らしているため、実家に戻る予定はないそうです。
T様は旦那様と話し合い、自分たちが亡くなってからの相続の負担を子どもたちにかけたくないと思い、「現在の自宅を売却し現金化しておく」という結論に至りました。
解決したいトラブル・課題
課題
子どもたちの相続の負担を軽減させるために自宅を売却し、現金化しておきたい。
実家を売却したあとに住む物件も必要なため、T様夫妻は売却と住み替えどちらも対応してくれる不動産会社に相談することにしました。
しかし、T様夫妻はなるべくなら、住み慣れた自宅を手放したくないと思っています。
不動産会社の探し方・選び方
T様は市内にあるいくつかの不動産会社に電話で問い合わせ、相談するところを決めることにしました。その際に、
- 住み替え用の良い物件を紹介してくれる
- 売却実績が豊富である
上記2点を重視し、探しました。
T様の「トラブル・課題」の解決方法
いくつかの不動産会社に相談したところ、査定価格はどこも同じ価格でした。
また、住替え用として、良い物件をどの不動産会社も紹介してくれたそうですが、現在の自宅に住み続けたいという意思を尊重し、「リースバック」を提案した弊社に相談いただきました。
1.「リースバック」とは
「リースバック」とは、不動産を所有する人が、資金調達などを目的にその不動産を一度売却し、買主と賃貸契約を結んでそのまま住み続ける仕組みです。
リースバックにより、不動産を売却して現金化しつつ、元の自宅に住み続けられるため、住み慣れた家を手放したくない人にとって、メリットのある選択肢です。
リースバックには以下のメリット・デメリットも存在するため、どちらも理解したうえで慎重に判断することが大切です。
【リースバックのメリット・デメリット】
メリット |
売却した後も賃貸契約により同じ家に住み続けられます。
新たな入居先を探したり、引っ越しが発生せず、スムーズに手続きを終えることができます。
不動産を売却することでまとまった資金を確保できます。 |
---|---|
デメリット |
契約が「定期借家契約」の場合は、期間満了で退去しなければならない可能性があります。
リースバックの場合、買主側がリース契約を引き受けるリスクを負うため、通常の売却価格よりも低くなるケースが一般的です。
賃貸契約になるため、毎月賃料を支払わなければなりません。 |
2.「結果」
T様夫妻は検討の結果、「リースバック」を選択することになりました。
「リースバック」を選択したことによって、T様夫妻はご意向通り、ご自宅を現金化でき、ご自宅に住み続けることができ大変満足されています。
2.水戸市にお住まいのM様が、「相続発生時の負担を軽減させるため生前贈与を検討した事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
所在地 | 水戸市平須町 | 種別 | 一戸建て |
---|---|---|---|
建物面積 | 142.01m² | 土地面積 | 270.78m² |
築年数 | 30年 | 売却価格 | 1,320万円 |
間取り | 5LDK | その他 | ― |
相談にいらしたお客様のプロフィール
水戸市にお住まいの60代のM様です。
M様には息子様が1人いらっしゃいます。
M様は奥様と話し合い、自分たちが亡くなった際に相続のことで息子に負担をかけたくないということで「生前贈与をしよう」という結論に至りました。
解決したいトラブル・課題
課題
息子の相続手続きの負担を軽減させるため、実家を売却して生前贈与をしたい。
M様夫妻は息子様にたくさんの財産を渡してあげたいと思い、なるべく高く売却してくれそうな不動産会社に相談することにしました。
不動産会社の探し方・選び方
高く売ってくれそうな市内の不動産会社にいくつか問い合わせ、その際に、
- 相続や贈与に関するアドバイスがもらえる
- 地元の不動産市場にどれだけ精通している
上記2点を重視し、いくつかの不動産会社を比較しました。
「地元の不動産市場にどれだけ精通している」点を重視した理由として、地元ならではのノウハウがあり高く売却するために最適な提案をしてくれると思ったからです。
M様の「トラブル・課題」の解決方法
いくつかの不動産会社に相談し、最終的にM様夫妻は、相続が発生する前の「生前贈与」について詳しく説明して差し上げた弊社に信頼を寄せてくださったようで、相談していただくことになりました。
1.「生前贈与」について
「生前贈与」とは、生前に子や孫などに財産を贈与することです。
財産を生前に贈与することで、相続時の課税財産を減らし、将来の相続税を軽減できる可能性があります。
生前贈与には主に以下の方法があります。
暦年贈与
暦年贈与は、1月1日から12月31日までの1年間は110万円までであれば贈与税がかからない制度です。
毎年の贈与税の非課税枠(基礎控除額)が110万円で設定されており、贈与者は、毎年110万円以下で財産を贈与すれば、贈与税を一切負担することなく、次世代に財産を移すことができます。
年間110万円以下の贈与であれば、贈与税はかかりませんが、それを超える場合は、超過分に対して税率が適用されます。
税率は贈与額に応じて異なるため、贈与計画を立てる際に注意が必要です。
相続時精算課税制度
相続時精算課税制度は、60歳以上の親や祖父母から18歳以上の子や孫へ2,500万円までの贈与について、贈与税を一時的に非課税にする制度です。
相続時に贈与時の価額と相続財産の価額とを合計した金額から相続税額を計算し、一括して相続税として納税するため、相続財産として課税対象となりますが、早期にまとまった財産を渡すことができます。
ただし、一度、相続時精算課税制度を選択すると、暦年贈与制度に戻ることはできません。
2.「結果」
M様夫妻は弊社の説明により「生前贈与」について理解され、どう生前贈与を行うか改めて話し合うことにしました。
話し合いを進めながら、M様夫妻は売却手続きを進め、およそ5ヶ月で買手が見つかり無事に売却し現金化することができました。
3.水戸市にお住まいのS様が、「実家を査定してもらった結果、父の施設への入居費用を確保できる目処が立った事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
所在地 | 水戸市見和 | 種別 | 一戸建て |
---|---|---|---|
建物面積 | 130.35m² | 土地面積 | 250.74m² |
築年数 | 35年 | 査定価格 | 1,400万円 |
間取り | 4LDK | その他 | ― |
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は水戸市にお住まいの50代のS様です。
お母様が数年前にお亡くなりになったため、S様のお父様は市内の自宅で一人暮らしをなさっています。
お父様は腰が悪く、ここ最近痛みが強くなってきたようです。
S様はお父様と話し合い、今後症状が進んだら一人で生活する事が難しくなるので施設への入居を検討することになりました。
もし、施設に入居することになった場合は現在のご自宅は売却し、売却益を施設への入居費用として充てることをお考えです。
解決したいトラブル・課題
課題
父の腰の症状が悪化し、施設に入居することになった際の入居費用は用意するため、実家を売却したい。
S様はあらかじめお父様の施設への入居費用の計画を立てるため、不動産会社に実家を査定してもらうことにしました。
余裕を持った費用を用意するため、なるべく高く売ってくれそうな不動産会社が良いと思っています。
不動産会社の探し方・選び方
市内にある高く売却してくれそうな、いくつかの不動産会社をネットで検索し、
- 売却・買取どちらにも特化している
- 相談・査定を無料で行っている
上記の2点を重視して探しました。
S様が「相談・査定を無料で行っている」点を重視した理由は、気軽に話を聞ける環境がほしいと思ったからです。
S様の「トラブル・課題」の解決方法
いくつかの不動産会社に相談した結果、生前贈与について説明し「家族信託」を提案した弊社が気になったようで相談いただきました。
1.「家族信託」について
「家族信託」とは家族の財産管理や相続対策を円滑に進めるために、信頼できる家族に財産を託し、その財産の管理・運用・分配を託された家族(受託者)が行う仕組みです。
家族信託に向いているケースは以下のとおりです。
- 特定の目的のための資産管理
障がいを持つ家族の生活資金の確保や、自分の配偶者の生活資金を長期的に確保するためなど、特定の目的を持って資産管理を行いたい場合にも家族信託が役立ちます。
- 高齢者の財産管理
高齢者が認知症などで判断能力が低下しても、信頼できる家族に財産管理を託しておくことで適切に財産管理が可能です。
2.「家族信託」のメリットとデメリット
「家族信託」にはメリットがある一方でデメリットも存在します。
そのため、どちらも理解して慎重に判断することが重要です。
【家族信託のメリットとデメリット】
メリット |
信託契約で資産の管理・分配方法が定められているため、相続時に遺産分割の手続きが不要となり、相続人間でのトラブルを回避しやすくなります。
信託財産は受託者が管理するため、委託者の意向に沿って財産を運用し、必要に応じて売却・分配ができます。 |
---|---|
デメリット |
受託者は委託者の代わりに財産を管理しなければならないため、管理の手間や重い責任が発生します。 |
3.「結果」
S様は弊社から査定結果と併せ、「家族信託」に関する説明を聞き、財産の柔軟な管理が可能な点に魅力を感じ、検討することにしました。
もし、「家族信託」選択し実家を売却することになったら必ず弊社に相談するとおしゃっていただきました。
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