
『ジャック』家に慣れてきた頃
From:小松﨑孝信
長らく当たり前だと思っていたことが、実はそうでなかったことってありませんか?それがルールであり、みんなそうしているからと疑わず、それを数多くこなしてきたことってありませんか?
今回は私自身、17年間知らなかった、気づかなかった実務の一つです。先日、ご縁があり自社で水戸市吉沼町の物件を買取することになりました。その一括決済日の数日前に、所有権移転登記に添付する「固定資産評価額通知書」を取得するために法務局へ出向きました。
*固定資産評価額は登記の際に収める登録免許税を算出するのに使い、物件ごと違います。
登記部門の窓口でいつも通り関係書類を数枚を出したところ、ある書類がないため 「固定資産評価額通知依頼書」に印を押せないと言われました。つまり、「固定資産評価額通知書」を取得できない⁉・・・ということです。
その時の会話です。
私、『エッ?、今まで何年も何十回とこの形式でもらってましたよ!』
相手、『そうは言っても、ある書類がないと印は押せないのですが・・・』
私、『今まで何年も何十回とこの形式でもらってたのは、なぜでしょうか?』
と前例があることを強く窓口の方に伝えます。
相手『・・・、では、上の者に確認してきますのでお待ちください・・・』
奥の方で3人が話し合っているのが見えます。大したことではないはずなのに5 分以上待たされます。次の予定もあり、ちょっとイライラしてきます。
———————————————————————————
相手、『今までの件は申し訳なかったですが、規則なのでやはり印は押せません』
私、『・・・、他に原本を取得するやり方はあるのだけど、手間がかかるのです・・・』
相手、『固定資産評価額が分かるものは持っていませんか? 納税通知書とか?』
私、『納税通知書の課税明細のコピーはあります・・・』
『でも、登記申請の際に、評価額の原本を添付する必要がありますよね?』
相手、『いや、ないですよ。評価額が分かればいいので』
『納税通知書の課税明細や、以前使った評価額証明のコピーでもいいんですよ!』
私、『エッ?、原本を添付しなくていいんですか⁉ それは知らなかった・・・』
ほんのちょっと手間がかかる位のことなのですが、年に何度も17年間やってきた歳月を時間換算すると・・・もったいなかったな、と感じた件でした(苦笑)
普段から物事を多面的に見る、視点を高く持つ、本当にそうなのか疑ってみる。難しいですね。